ー空から雨の雫がきらめき、虹の光を放つイメージ
制作は、10周年での園の改名により(Spaceship仙台ゆんた虹のこども園→東仙台シュタイナー虹のこども園に)新たな看板についてイメージを求めていた昨秋に、岩手県東和町の「にっち」での展覧会で「これだ!」とひとめぼれした村尾かずこさん(東京在住)にお願いしました。
なんとこれは、市販の竹のざるに漆喰を重ねて作っているんですよ。
毎朝園にくる子どもたちのみならず、お母さん方、園を訪れるすべての方が眺めるたびにほっこりと元気になるような看板がよいなと思っていたので、本当にうれしい出会いでした。
以下、村尾さんからのメッセージです。
ー「虹のこども園」10周年おめでとうございます。
人生で大切な宝物になる大切な時期を過ごす園の看板を制作することが出来て、嬉しく思っております。
お子さん方の健やかな成長をお祈りしています。
今回の「虹のこども園」はややいつもと違うテイストだったので気に入って頂けるかドキドキしていました。
背景の色をぼかすタイミング砕いたアワビの貝殻をはめ込むタイミングなど漆喰の乾き具合を見ながらの作業なので、少し手間取りました。
シンプルな物程難しいですね。
虹が生まれる要素の水滴のきらめきや光をどう表現するかチャレンジになりました。
ちなみに私は、奥能登国際芸術祭に出品された、村尾さんの「サザエハウス」の外壁をサザエで埋め尽くした外観もさることながら、その内部のサザエの中に入ったかのような有機的曲線の白い漆喰空間に心奪われました。
こんなアーティストの方に今回園の看板をお願いすることができて、とてもうれしいです。
みなさんも園にいらっしゃることがありましたら、慌ててドアを開けずにどうぞ右壁にある看板を眺めて見て下さい。
何度みても飽きません。
アートは、喜び、魂の栄養。
【村尾かずこさんプロフィール】
1965年東京都生まれ。武蔵野美術短期大学卒業。
同専攻科で壁画の技法であるフレスコ画に出会う。
制作活動をしながら左官のしごとを学ぶ。
土、藁、砂、石灰などシンプルな自然素材の組み合わせで壁に無限の表情が生まれることに魅了される。
フレスコ画を取り入れた左官内装工事、漆喰で作る絵看板、造形作品を制作。
一般の人や子どもを対象に左官材料を使ってものを作る楽しさを体験するワークショップを各地で行なう。