7月16日、たらちねの会では「手提げバッグの福木(フクギ)染」を開催しました。
「福木」とは、奄美大島などの生け垣にも使われている常緑樹で、その見た目からは想像もできない、鮮やかなレモンイエローを生み出します。
この福木で、A4サイズのバッグを染めました。
今回は参加者7名のうち、初めて参加される方が3名も。初対面でもそこは同じ子育て中のお母さん同士。共通の話題も多く、色々な話に花を咲かせながら、和気あいあいとビー玉や輪ゴムなどで模様をつけていきました。
常に傍らには子ども達がいて、その可愛くあどけない姿に皆ほっこりしながら作業は進みます。
染液につけこんだ物を、媒染液(今回はミョウバンのアルミ媒染)につけると、鮮やかに発色します。それをまた染液、媒染液、染液へ、と繰り返すと...
ご覧ください!
夏至を過ぎ太陽が一番高みに登った今、上昇する光のように鮮やかな黄色を染めることができ、参加者からもスタッフからも歓声が上がりました。
模様の出来上がりもそれぞれ違い、まるで子ども達の個性のように様々。
外はあいにくの梅雨空でしたが、ここだけは光輝く空間となり、ひらひらたなびくバッグを見ながら楽しいお弁当、そして嬉しいおやつタイムへと続きました。
子育てしながら家で一人で手仕事をするのは中々大変なことですが、みんなで口と手を動かしながら作業するのは本当に楽しく豊かな時間です。
子育て中でなくても、子育てに興味のある方、子育ての先輩など、どなたでも参加できる会です。
一人でも多くの方がこの会に参加されて、素晴らしい時間を一緒に過ごせたらと願っております。
さて次回のたらちねの会は9月3日(火)、「プレイシルクの蘇芳(スオウ)染」です。今回はアルミ媒染で鮮やかな黄色になりましたが、蘇芳染ではアルミ媒染と鉄媒染という2種類で発色の違いをを楽しんで頂く予定です。染めの楽しみをぜひご一緒しましょう。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
(文・たらちねの会 鈴木)