小さな園で子どもたちに寄り添う日々から伝えたい、人間が生きるためにシンプルに大切なこと。
これからの時代を自分らしく生きるモチベーション。
「子ども」を知ることによって、実は大人が「人間とは何か」という自分自身への学びを深めることができます。
リアルな「虹のこども園」は子どもたちの日々の暮らしの場としてありますが、オンラインの「虹のこども園」は大人が学びを深める場所として開放されています。
シュタイナー教育で大切にしているスピリチュアリティについて学び、ご家庭や指導の場でも実践していただくくことができるようになる講座です。2020年からスタートし、次の第4期は2024年に開講予定です。
昨秋から12回にわたっての連続講座「子どものスピリチュアリティの育て方」が3/27に終了しました。
カップルエントリーの受講生も含め44名もの方々にご参加いただきました。
みなさん、お仕事を持っていたり、子育て中であったりとお忙しい中で、月2回×6ヶ月の全12回講座、ホームワークやコンサルテーションも含めての半年間を熱心に参加してくださいました。
うれしかったのは「子どものためにと思って学び始めたけれども、結果的に自分をより深く知り、変容していくきっかけとなった」というご感想を多くいただいたことです。
「スピリチュアリティ」という言葉をテーマに語ることは、当然ですが自分にとって決して気軽なものではありませんでした。
しかし、保育士になって28年、自分の園を立ち上げて14年。多くの子どもの育ちと現代の子育てに寄り添う中で感じることは、今の社会における「子ども」を取り巻く状況が、あらゆる面においてその精神性を知らず知らずに侵害しているということでした。そして、それによって子どもたちが子どもらしく過ごすことのできる時空間を失い、
健やかな育ちが困難になっていることが多いのです。
こうした問題は、実は私たち大人の意識の持ち方次第で変化させていくことが容易です。
そして「子ども」を知ろうとすることはつまり、人間存在の根っこに目を向けることであり、
「人間とは何か」という大きな問いを持つことになります。
こうした問いを持ち続けている大人のそばにいることは、
子どもにとって、何かをやらせたり、働きかけたりしようとするより、実はいちばん教育的です。
そして、その子がその子らしく生きていくための大きな助けとなります。
大人は、答えを持っていなくても良いのです。
大人は、問いをこそ、持ち続けるべきなのです。
私と勇気ある一歩を共にしてくれた第1期生の皆さんのご感想をシェアします。
よろしければぜひこの熱を、ご一緒に感じ取ってくださったらうれしいです。
虹乃美稀子