今回の講座はワークショップ形式で行いました。
シュタイナー教育では、「体を育てる乳幼児期には暮らしのリズムを整えることが重要」と言われます。
呼吸するように、脈を打つように、
次にすることを頭ではなく「体で」知っていること。
古代の人々が、時計を見ずともスケジュール帳を開かなくとも、
暮らしのリズムを体で知っていたように。
そんな生活のベースを補完してくれるのが、小さな子どもとのうたや手遊び。
バリエーションに富んだ歌を次々覚えなくたっていいのです。
むしろ自分も子どもの頃から聴いてきたようなうたを、
いくつかでいいから何度も繰り返し口ずさんであげること、
それが子どものリズムを作るのです。
そんなお話にじっくり耳を傾けながら、
園で歌われる暮らしのうたやわらべうた、
手遊びやふれあい遊びを皆さんと楽しみました。
実際に体を動かしてみると、体の中心や感覚というものが
いかに普段眠っているかが大人は特に分かります(笑)
こうしたうたや手遊びは、年長さんになった我が子にとってはもちろん、
親である私にとっても馴染み深くて大好きです。
(園の暮らしのうたなんて、歌詞に愛が溢れていてちょっと泣きそうになります笑)。
お出かけの移動時や、子どもとずっといて何か気分転換が必要〜というようなときに口ずさむと空気が変わるから不思議です。
歌=エンターテインメントというよりは、
日常のなかにあって安心感をもたらしてくれる存在なのです。
うたや手遊びで暮らしや季節を感じたり、
お母さんや家族に優しく触れられることは、
この世界に対する信頼や人とのつながりを体で感じて学びとっていくこと。
私たちの日常にあふれる電気信号に変換された音だけでは決してできない、
人として生きるための大きな力を与えてくれるものなのでしょうね。
次回は、令和2年1月18日(土)10:00~12:00
「きょうだいと育つ〜生まれる順番の秘密とは」です。
詳しくはこちらをご覧下さい。
どなたでもご参加いただけます。
(文・たらちねの会 中野)