5月17日。
強い日差しに、初夏の訪れを感じるよく晴れた日。
今年度はじめてのたらちねの会を開催することができました。
第1回目の会は「草木染め」です。
染料に使ったのは、フクギ(福木)という植物です。
フクギ(福木)は、沖縄や奄美大島などで生垣や防風林として馴染みのある常緑樹で、煮出して染めると、鮮かなレモンイエローの色が生まれます。
この日は、大人の方2名と小さなお子様と一緒に園の保護者も2名、計4名の方にご参加いただきました。
今回は、参加者の皆さんのお好きなものを持ち寄って染めることにしました。
ご自身の愛用のブラウスやTシャツ、2人のお子さまの小さくかわいいTシャツたち、、、。
日頃から、草木染めを楽しんでいらっしゃる参加者さまは、さまざまな素材の糸も持ってきてくださいました。草木染めした糸でアクセサリーなどを作っているそうです。
福木を煮出している間、みんなでワイワイと輪ゴムで模様付け。
皆、小さなお子様のいるお母さんで、日々の子育ての話やシュタイナー園での子どもたちの過ごし方、シュタイナーの手しごとなど話に花が咲きました。
模様付けも終わり、染液の準備も出来上がったので、いよいよ染めの作業。
天気も良かったので、縁側に鍋を出して染めることにしました。
みんないっせいのせで、鍋にドボン!
優しい黄色の染液の中で、ゆっくりと布が色を吸い込んでいく瞬間は、息をのむような美しさ。
フクギの優しい香りにも癒されます。
皆さんのも吸い込まれるように鍋をのぞいていました。
ゆっくりと染み込ませた後、アルミ媒染液の中へ入れると、パッと華やいだレモンイエローになります。
嬉しい瞬間ですね。
その後水洗いし、染液、媒染液、水洗いと何度かこの作業を繰り返し、、、
皆で、好きな濃さになるまでゆったりと草木染めを堪能しました。
暖かい南の島の太陽の光をいっぱい吸い込んだ葉から、まぶしい光の色をいただきました。
いよいよ夏の訪れを感じるこの季節。
ご参加してくださった皆様が、お日様の色を身に纏い、家族で過ごすひとときや、染まった糸がまた手仕事を通して何が生まれるのかと思うと、想像してわくわくして、、、、母たちのエネルギーに満ち満ちた時間を過ごすことができました。
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次回も、好評のためリクエスト開催で、
フクギ染めです。
日にちは、6月21日水曜日、夏至の日。
太陽が一年で一番高いところに位置する日、、、
お日様のひかり色で、お手持ちのものを染めて、夏の喜びを味わいましょう。
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(文・研修係 千葉)