小さな声が聞こえるところ182「正月飾りを作ったよ」

明けましておめでとうございます。
2026年がスタートしましたね!
今年も子どもたちとの楽しく健やかな暮らしを、ていねいに紡いでいきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

さて、今年は正月飾りを手作りしてみました。
近所のカフェのワークショップに参加したのです。刈り取った稲の穂をタッセルを作る要領でまとめた、シンプルで素敵なお飾りです。

講師のカワムラガーデン代表川村博崇さん

 毎年春の入園・進級のつどいで種籾を蒔いて「バケツ稲」を育てていますが、今年はその稲穂を使って正月飾りを作ることを思いつきました。
そうしたらちょうどよく、近所で教えていただく機会に恵まれたというわけです。

早速園に帰って、教えてもらったことを思い出してアレンジしながら作ってみました。
ワークショップで用意していただいた稲穂は片手で掴めないほどたくさんありましたが、子どもたちが育てた稲穂は一人分ずつにするとほんのわずかです。タッセル状にするには、少し無理がありそうでしたが、なんとかまとめました。

まとめる部分の麻縄の代わりには、以前いただいた精麻(麻の茎から表皮を剝いで加工した黄金色の繊維で、神道の祭祀で使われているもの)を子どもたちがねじって縄のようにして使いました。

小さな正月飾りが出来上がり、2学期最後のクリスマス会の時にお配りすることができました。

クリスマスの近づく教室で子どもたちとこの正月飾りを作り始めたら、子どもたちはことのほか喜んで、うちに持って帰れるのかと何度も聞いてきました。
とりわけ関心を深めたAくんは、お店で売っている正月飾りもよくよく観察したそうで、お家でこんなお飾りまで作って見せてくれました!

譲葉を模した葉っぱを貼り付けていたり、紙垂を折り紙で作ってみたりと、よく工夫されていてこのまま玄関に飾っても本物にしか見えなそう、、、いやお店で売っているしめ飾りよりも本物らしいかも、と思ってしまいました。
子どもが純粋に作ったものの力がみなぎるお飾りでした。
幼稚園に飾ってもいいよと持ってきてくれたのですが、これはさすがにいただくには申し訳なく、一日園に飾ってみんなで眺め、写真だけをいただくことにしました。
「とても立派なお飾りだから、お正月にぜひお家に飾ってね。」と話すと、とてもうれしそうに持ち帰っていきました。

年々、日本に伝わる季節行事の風習は薄まっていくばかりだなと感じる令和の時代ですが、現代の子どもたちにとっても「お正月」というのはこんなにも期待に満ちたものであるのだと感じた年末でした。

今年は、季節の行事や祝祭について、もっと虹のこども園らしく掘り下げて行ってみたいなと思っています。

良い年になりますように!

(文・虹乃美稀子)
「小さな声が聞こえるところ」は新月・満月の更新です。
次回は1月19日新月🌑の更新です。
 
 
 
 

 

ABOUT

虹乃美稀子東仙台シュタイナー虹のこども園 園長
園長および幼稚園部担任他。
公立保育士として7年間保育所や児童相談所に勤務後、2000年に音楽発信ホーム「仙台ゆんた」を開き、アンプラグドのライブ企画など行う。
並行してシュタイナー幼児教育者養成コースに学び、南沢シュタイナー子ども園(東京都東久留米市)にて吉良創氏に師事。
08年仙台ゆんたに「虹のこども園」を開く。
民俗学とロックとにんじんを好む。1973年生まれ、射手座。

著書
『小さなおうちの12ヶ月』(河北新報出版センター)
『いちばん大事な「子育て」の順番』(青春出版社)