小さな声が聞こえるところ1「新月、連載の始まりに」

先月、東北ではよく知られた地方紙である河北新報の夕刊に毎週連載させて頂いていた「小さなおうちの12ヶ月」が終了しました。

1年間、季節を追いながらの園での一コマや、子育てにまつわる気づきのあれこれ、時には自分の子ども時代のエピソードも交えながらの連載は、思いがけず多くの方の共感とご感想をいただきました。

うれしかったのは、子育て世代に限らず、様々な世代の様々な立場の方々が愛読くださっていたこと。
私は、これからの時代は子どものいる、いないにかかわらず、社会全体で子ども達を見守り育ていいく世界になっていくと思うので、色々な方々に子どもたちのことを身近に感じてもらえるのはとてもうれしいことです。

1年の新聞連載を終えて、そうした子どもとの暮らしから生まれてくるメッセージを伝えることをこれからも続けて行きたいなと思いました。
タイトルは、2014年に園の7周年(シュタイナー教育では人間の成長の節目を7年周期で捉えています)記念講演会のタイトルともなった「小さな声が聞こえるところ」としました。
思えば、「小さな声」に耳を澄ましたくて、小さな幼稚園を作ったのだと思います。

小さな声が聞こえるところ
それは静けさのあるところ
小さな声が聞こえるところ
それはぬくもりの毛布に包まれるところ
小さな声が聞こえるところ
それは本当のことが大切にされているところ

小さな声は、子どもの中に
小さな声は、わたしの中に

耳を澄ませば聞こえてくるの
空から聞こえる小さな声も

誰しもがみんな、小さな子どもでした。
子ども時代はみんな「より良くなりたい」と願っていました。
より良くなりたい、という言葉を言い換えると
より自分らしくなりたい、ということでしょうか。
先生もお父さんもお母さんもお友達もそして私も
みんな自分らしくいられるときに、
誰もの小さな声が大事にされるところが生まれてくるのかもしれません。
そんな場所で子どもたちを育てて行きたいと思っています。

(この連載は、毎月新月・満月に更新されます。次回は8/26満月の更新です。)

文・虹乃 美稀子(園長兼クラス担任)
仙台市保育士として7年間勤務後、シュタイナー幼児教育者養成コースに学ぶ
08年「虹のこども園」開園 
仙台、東京、岩手にてシュタイナー講座を通年開催

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