小さな声が聞こえるところ44「野遊びと草餅つくり」

この連休は、日本アントロポゾフィー医学の医師会が主催する、
教師も参加できる7日間の講座研修に出席予定でした。
数ヶ月前から楽しみにしていたその研修もコロナ問題でキャンセルとなり、
ぽっかり空いた連休の日々。
久々にゆっくり家にいることで、いろいろなことができました。
数年分の様々な資料や、園の記録の整理。部屋の片付け。ガーデニング。
なかなか書けずにいた手紙のお返事、、、
きっと皆さんも普段できずにいたことに、着手される機会が多かったのではと思います。

ずっと家にいると体重が増えてきてしまうので、散歩にもよく出かけました。
歩いて行けるところ、車で少し走って行ける森の中。
以前から気になっていた近所の自然スポット。
ちょうど新録の季節ですから、自然の美しさには本当に癒されました。

私は普段からひと気のあまりない、自然の中を探して歩くのが好きです。
休みになるとよくそんな場所を求めてドライブに出かけます。
でも、休みとなると気分転換を兼ねて、ついつい遠出になってしまうのですよね。
今回コロナ自粛のために、努めて「近くで」そんな場所を探そうとしたのが、
かえって地元再発見の喜びを深めてくれました。

子どもたちと思うように会えない時だからこそ、
「ここは小学生なら歩いて遠足に来れそう!」とか
「年長さんならこのくらいの上り坂はリュックを背負っても登れるな」とか
考えながら歩くと、なんだかとても楽しくなってきます。

しかし、長い休みが続くと体が鈍っていきますね、、、
子どもたちと走ったり、坂を駆け上ったりできる体力の維持、課題です。

さて、園を始めて13年目だんだん忙しくなる日々の中、
すっかりご無沙汰だった「春の食べごと」に久々に挑戦しました。
「草餅」作りです。
園の分室は私が子ども時代を過ごした場所で、
伊達政宗が戦って落とした戦国時代のお城があります。
その城址公園もお気に入りスポットの一つなのですが、
そこで摘んだよもぎで久しぶりに草餅を作りました。
そういえば亡くなった祖父はよもぎのことを「餅草」と呼んでいたっけ、
などと思い出しながら、、、

まだまだよもぎ摘みが楽しめる季節です。
ぜひ、時間のあるこの時期に、楽しい草餅作りをお勧めします。

【よもぎ餅の作り方】
1 よもぎは摘んだらその日のうちに塩少々を入れて茹でます。
(茹で汁は、お風呂に入れると清涼なよもぎ湯が楽しめます!)
2 茹でたよもぎを包丁で細かく叩きます。
3 よもぎをすり鉢ですります。炊いたもち米を加えて、
冷めないうちにすりこぎでつきます。
4 始めはつきます、その後米がだいたい潰れて粘りが出たら、
練るようにして餅らしく仕上げます。
(手だけ使うと疲れます。腰で動かすようにします。)
5 きな粉に塩や砂糖を好みで加えたものをまぶします。

手で餅をつくのは疲れますが、上記に書いたように、
腰を使って体全体を使うようにすると、楽しく作れます。
出来上がったお餅はふかふかで、よもぎの香りがいっぱいに広がり、
なんとも言えない美味しさ。
体がこの時期に欲しているおいしさです。
よもぎを摘む時は、排気ガスなどに汚されてなさそうなところ、
それから犬の散歩道じゃなさそうなところを選んでくださいね。
大きく育ってきたら、なるたけ柔らかい若芽の部分を摘むようにしてください。
きれいな野原なら裸足でアーシングしながら摘むと、ますます元気になります。
春から初夏へ、野遊び、これからまだまだ楽しめそうですね。

(この連載は毎月満月・新月の更新です。次回は5/23新月の更新です。)


文・虹乃 美稀子(園長/担任)
公立保育士として7年間保育所や児童相談所に勤務後、
シュタイナー幼児教育者養成コースに学ぶ。
南沢シュタイナー子ども園にて吉良創氏に師事。
06年、シュタイナー親子クラス開設
08年、「東仙台シュタイナー虹のこども園」開園   
仙台・東京・岩手にてシュタイナー講座・子育て講座を通年開催著書「小さなおうちの12ヶ月」(河北新報出版センター)

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