小さな声が聞こえるところ最終回「200回目の『小さな声が聞こえるところ』」

 今回のエッセイは、実は最終回となります。
200回目を迎えるこの「小さな声が聞こえるところ」は、2018年8月に連載をスタートしました。
丸8年間にわたり、新月・満月の投稿を続けてきましたが、最終回となる200回目だけ、満月には間に合いませんでした。すみません。

この連載エッセイは、もともと河北新報の夕刊に毎週連載させて頂いていた「小さなおうちの12ヶ月」(後に加筆して河北新報出版センターより出版)が終了したのちも、新聞に書く機会をいただいていた季節を追いながらの園での一コマや、子育てにまつわる気づきのあれこれ、時には自分の子ども時代のエピソードなど、子どもとの暮らしから生まれてくるメッセージを伝えることを続けて行きたいと思ったからでした。

新月・満月連載というのはおよそ半月に1度のペース。
連載を始めた8年の中で、一番大きな社会的な出来事はやはり新型コロナの流行だと思いますが、そのことでそれまでも行っていた講座の仕事が軒並みオンライン化していきました。
日々の仕事に加え講座の仕事がぐっと増えていく中、月2回のエッセイを連載し続けたのは自分でもよく頑張ったなと思います。

私は、これからの時代は子どものいる、いないにかかわらず、社会全体で子ども達を見守り育ていいく世界になっていくと思うので、色々な方々に子どもたちのことを身近に感じてもらいたいという気持ちで始めたこの連載が、多くの方に読んでいただきながら8年の長きにわたって続けることができたことはとてもうれしく思います。

虹のこども園は来年20周年を迎えます。
その区切りを見据えて、この「小さな声が聞こえるところ」も200回を機に連載を終了いたします。
ここまで長きにわたってご愛読いただいた皆さん、本当にありがとうございました。

最後に、連載第1回に記した詩を再掲します。

小さな声が聞こえるところ
それは静けさのあるところ

小さな声が聞こえるところ
それはぬくもりの毛布に包まれるところ

小さな声が聞こえるところ
それは本当のことが大切にされているところ

小さな声は、子どもの中に
小さな声は、わたしの中に

耳を澄ませば聞こえてくるの
空から聞こえる小さな声も

来月からは、新連載が始まります。
新月の日を、楽しみにお待ちいただけたら幸いです。

これからも、小さな声に耳を澄まして日々の保育を重ねていきます。

ミカエル祭の日に。


(文・虹乃美稀子)

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ABOUT

虹乃美稀子東仙台シュタイナー虹のこども園 園長
園長および幼稚園部担任他。
公立保育士として7年間保育所や児童相談所に勤務後、2000年に音楽発信ホーム「仙台ゆんた」を開き、アンプラグドのライブ企画など行う。
並行してシュタイナー幼児教育者養成コースに学び、南沢シュタイナー子ども園(東京都東久留米市)にて吉良創氏に師事。
08年仙台ゆんたに「虹のこども園」を開く。
民俗学とロックとにんじんを好む。1973年生まれ、射手座。

著書
『小さなおうちの12ヶ月』(河北新報出版センター)
『いちばん大事な「子育て」の順番』(青春出版社)