朝晩の冷え込みが感じられるようになり、秋の深まりを感じます。子どもたちはこの秋、ミカエル祭、秋の遠足、収穫祭、餅つき会、、、と行事を重ねながら、季節の移ろいを感じているようです。園の近くの踏切の向こうに、昔ながらの「草っ原」がそのままにまだあり、そこで子どもたちは草の実を摘んだり、虫取りをするのに夢中になっています。今の時期にはそうして遊んだ後、たいてい足元にたくさんの「くっつき虫」の草の種がついてきます。それを嫌がって泣いたりして、励まされながら帰る年少さんも。快も不快も様々に体験しながら、子どもは大きくなっていきます。
幼稚園部の秋の遠足は、毎年電車に乗って東北歴史博物館敷地内の古民家へ遊びに行きます。園から、最寄りの東仙台駅は子どもの足で10分ほど。そこから10分ほど下りの電車に乗ると、国府多賀城駅へ着きます。普段は車移動が多い子どもたちなので、電車に乗るのは初めてという年少さんも。ドキドキしながら車窓を眺めたり、同乗のお客さん方を眺めたりしています。年長さんは、「ずっと立っていたい」と余裕の態度。時折大きく揺れる事すら楽しんで、行きと帰りの小旅行を楽しみました。
10月の終わりには収穫祭を。毎年、各家庭から持ち寄った「実りの籠」には、秋の恵みの野菜やくだもの、草花や木の実、種などがたくさん。実りの祭壇を作り、お帰りの時にシェアリングするのがお楽しみです。それから恒例の手打ちうどん作り。手でこねて、足で踏んで、のして、畳んで切り、具沢山のお汁とともにいただきます。子どもたちは口々に「おいしーっ」本当においしいうどんでした。秋の恵みを今年も皆でおいしくいただけたことに感謝します。
月1回土曜日に分室で開かれる専科小学生クラスふくろう文庫。手仕事の授業では、前回に続き黒板作りを行っています。そのあとはフォルメンの時間。空から青く光る丸い球を見つけ、星の階段を降りてやってきた私たち。どれが自分だったかな?これと思う円を選び、もうすぐ生まれるよと、光を放ちはじめる様子をレモンイエローのクレヨンで描きます。その様子の、静かにうれしそうなこと。友達は、どれかな。先生は、これ!円のフォルメンから、幼稚園時代にたくさん聴いた、あのお誕生日のお話を思い出しました。
2歳児プレ幼稚園クラスおやがめこがめ。2学期はお母さんは糸紡ぎを、子どもたちはそれぞれに遊んでいますが、中には大好きなお母さんと全く離れられずまさに「おやがめこがめ」状態の子どもたちも。でも、子どもの成長の節目はある日突然やってきます。10月も終わりに近づいたある日、申し合わせたようにそんなぺったりさんたちが、お母さんから離れて、ひかりの部屋で楽しく遊び始めました。
牛乳・卵・白砂糖を使わない シュタイナー幼稚園のレシピ
・かぼちゃ90g・水100g・無調整豆乳130g・玄米甘酒55g・塩少々・粉寒天2g・葛粉小匙1/4
①かぼちゃを蒸して皮を取り除き、マッシャーでつぶす。②鍋に①と残りの材料を全て入れ、よくかき混ぜて中火にかけます。加熱中、焦げやすいので木ベラでしっかりまぜながら、ふつふつとしてきてら弱火にして2分混ぜつづけて火を消す。③容器に入れて、あら熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。お好みでかぼちゃの皮を飾る。
※かぼちゃのざらつきと玄米甘酒のつぶつぶを滑らかにしたい時は、フードプロセッサーにかけてから加熱すると、滑らかになります。
監修 嶋祐子
「いちばん大事な子育ての順番」発刊1周年を記念して、園で直販ができるようになりました。
発刊1周年記念販売として、サイン、およびメッセージ入りの直販も致します。こちらは11月11日より限定1ヶ月間の記念販売となります。
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