私は女性なので、いわゆる「立ちション」の経験はないのですが、幼稚園の先生というのは時に「立ちション」の仕方もガイドする場面があります。
洋式便座が普及し、便器をなるたけ汚さないために?男性も座って用を足すようになってきた現代の暮らしの中では、子どもたちが立ちションを覚える機会が実は少なくなっています。
加速度するように、大人の暮らしのスタイルがより”スマート”で簡便になっていく今の時代の中で、子どもたちの身体の動作の範囲は、まるで比例するように狭まってきている印象があります。
排泄は人間の自立を支える大きな柱のひとつです。
トイレのない野外で、もよおさざるを得ない状況に見舞われることも人生幾度かはあるでしょう。
そうした時に、人目を忍んでトイレができるのを覚えておくことは、大切なことです。
排泄に自信のない子が増えています。
小学校では、学校のトイレでウンチをしたくないから学校に行くのが不安、という子が一定数いるそうです。
女の子にしゃがんで用を足す方法を教えなければいけないのとともに、男の子には立って用を足す方法も教えてあげないと、それができなくてトイレのない野外に遊びにいくのを嫌がる子もいるのです。
排泄は食べること、寝ることとともに生命を維持する「三本の柱」です。
紙パンツのクオリティが上がっていくのとともに、おむつはずれが遅くなり、3歳過ぎても紙パンツを履いたままという子が増えていますが、youtubeなどを見て頭は情報に晒され、色々な刺激を受けているのに、おしもの方はおむつに垂れ流しという状態は、生き物としてはとてもバランスがわるく、それが「頭にばかり働きかけて体を動かさないと、身体の器官そのものの発達を阻害する」という意味なのです。
立ちションは、腰をそらせるのを伝えるのがポイントでしょうか。
ポーズを模倣していると気持ちよさそうで、男の子だったらやってみたいと思います。
文・虹乃美稀子
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