小さな声が聞こえるところ144「立っておしっこできるかな?」

 私は女性なので、いわゆる「立ちション」の経験はないのですが、幼稚園の先生というのは時に「立ちション」の仕方もガイドする場面があります。

洋式便座が普及し、便器をなるたけ汚さないために?男性も座って用を足すようになってきた現代の暮らしの中では、子どもたちが立ちションを覚える機会が実は少なくなっています。

加速度するように、大人の暮らしのスタイルがより”スマート”で簡便になっていく今の時代の中で、子どもたちの身体の動作の範囲は、まるで比例するように狭まってきている印象があります。

排泄は人間の自立を支える大きな柱のひとつです。
トイレのない野外で、もよおさざるを得ない状況に見舞われることも人生幾度かはあるでしょう。
そうした時に、人目を忍んでトイレができるのを覚えておくことは、大切なことです。

排泄に自信のない子が増えています。
小学校では、学校のトイレでウンチをしたくないから学校に行くのが不安、という子が一定数いるそうです。

女の子にしゃがんで用を足す方法を教えなければいけないのとともに、男の子には立って用を足す方法も教えてあげないと、それができなくてトイレのない野外に遊びにいくのを嫌がる子もいるのです。

排泄は食べること、寝ることとともに生命を維持する「三本の柱」です。
紙パンツのクオリティが上がっていくのとともに、おむつはずれが遅くなり、3歳過ぎても紙パンツを履いたままという子が増えていますが、youtubeなどを見て頭は情報に晒され、色々な刺激を受けているのに、おしもの方はおむつに垂れ流しという状態は、生き物としてはとてもバランスがわるく、それが「頭にばかり働きかけて体を動かさないと、身体の器官そのものの発達を阻害する」という意味なのです。

立ちションは、腰をそらせるのを伝えるのがポイントでしょうか。
ポーズを模倣していると気持ちよさそうで、男の子だったらやってみたいと思います。

文・虹乃美稀子

「小さな声が聞こえるところ」は新月・満月の更新です。
次回は6月6日新月の更新です。

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ABOUT

虹乃美稀子東仙台シュタイナー虹のこども園 園長
園長および幼稚園部担任他。
公立保育士として7年間保育所や児童相談所に勤務後、2000年に音楽発信ホーム「仙台ゆんた」を開き、アンプラグドのライブ企画など行う。
並行してシュタイナー幼児教育者養成コースに学び、南沢シュタイナー子ども園(東京都東久留米市)にて吉良創氏に師事。
08年仙台ゆんたに「虹のこども園」を開く。
民俗学とロックとにんじんを好む。1973年生まれ、射手座。

著書
『小さなおうちの12ヶ月』(河北新報出版センター)
『いちばん大事な「子育て」の順番』(青春出版社)