新学期が始まり1ヶ月が経ちました。
それぞれ新しい生活が始まり、新しいリズムを作るのに試行錯誤されているご家庭も多いかと思います。
せっかく出来てきた新しいリズムも、GWの連休で崩れてしまっているかもしれませんね。
ギリギリまでレジャーやお出かけでめいいっぱい過ごすのではなくて、いつものリズムに戻っていけるよう、少し早めに日常に戻る配慮をしてあげるのも大人がしてあげられることの一つです。
お休みの時には多少の夜更かしもあるかと思いますが、日頃は早寝早起きを心がけるのが大事です。

現代人は、昼夜の区別なく活動ができるような社会になったことに加え、大人の生活と子どもの生活の境界も無くなってきていますから、ついつい大人の生活リズムに子どもが寄せられてしまう、ということがあるようです。
「うちの子は夜型なんです」と言い切る親御さんもいて、びっくりしたことがあります。
「夜型の子ども」などという子は存在しません。
しかし、結果的に「夜型」になってしまっていることはあるでしょう。
子どもの育ちに合わせた生活リズムを、大人が整えてあげられなかった場合です。
近頃は心理面の育ちや、学習面のことばかりが話題になりがちで、身体は自然と勝手に育っていくような印象があるかもしれません。
しかし、実は健康に一生を生き抜く身体は、整った生活リズムによって作られており、そこに安定した情緒や様々なことに取り組む意欲が培われていくのです。
私の園では、19時には布団に入って寝る子も少なくありません。「19時?」と聞いて驚かれる方は、子どもの暮らしに馴染みがない方かもしれません。小学生でも20時が理想です。
子どもに推奨される睡眠時間は幼児では10~11時間、学童でも8~10時間。
日本の大人も子どもも世界一睡眠時間が短いというデータもあります。
実際、19時に寝ている子どもは、日中も機嫌よく様々なことに意欲的によく遊びます。保育所では様々なご家庭のお子さんがいましたから就寝時間も様々でしたが、夜遅く寝る子どもは午前中機嫌が悪かったり、情緒が不安定だったり、遊びこむ意欲がなくてお友達との関わりが難しくなったりしていました。

この傾向は小学生になってからも続いていきます。
不登校の背景に、実はこうした生活リズムの乱れが潜んでいることは多くの場合に見られます。
「夜の方が元気になるから」という子どもは、実は「元気になる」のではなく「興奮」しています。眠るべき時間に身体が休めないことにより身体内部が「興奮」しているのです。
内臓はそれぞれに夕方をすぎると休もうとします。しかし、その休むべき時間帯を過ぎてしまうと、内臓も活動し続けますので、身体の中が興奮してくるのです。
休むべき時に動き続ける身体は、子どもの成長エネルギーを阻害し、それは情緒の不安定や意欲の低下だけではなく、成人後にまで影響する内臓の働きの弱まりなどを誘引します。
子どもは早く寝せましょう。身体の出来上がった大人とは全く別次元の存在なのだということを決して忘れてはいけません。
(文・虹乃美稀子)
次回は5月17日新月🌑の更新です。




