今までは分室のスペースに限りがあるので、卒園児対象の小学生クラスのみで行っていましたが、今回は卒園児や中学生にも声をかけることができ、定員20名満員御礼の参加となりました。

昔懐かしの竹水鉄砲作りからスタート。
そしてそれを持って、川遊びへ。
竹水鉄砲は、勢いがすごく、よく飛びました。
初めは川の冷たさに飛び上がっていた子どもたちも、10分もすると「もう慣れた!」と水に浸かり存分に遊びます。

帰ってから、火を焚きました。
まるでロケットの形をしている友人作のロケットストーブでは、ジャガイモを茹でました。かわりばんこに薪を入れて子どもたちで火の番を。
いつの間にか、どっしりと火の前に腰を下ろして、火吹き竹を吹き続ける1年生。
それから、火おこしワークショップも。
ジュートの糸をほぐしてふわふわにして火種をつけて、その火を大きく育ててキャンプファイヤーにしました。
カレーライスを食べて、花火をしたあとは、火を囲んでギタータイムの自由時間。
部屋でオセロやカルタに没頭している子どもたちもいましたが、
園歌である「虹の龍」が聞こえてくると、自然とみんな部屋から出てきていつの間にか火を囲み、自然と歌い始める子どもたちの姿が感動的でした。

お風呂は温泉のような大風呂を楽しみ、就寝は低学年女子部屋、高学年女子部屋、男子部屋の3室に分かれて眠りました。
21時の就寝でしたが、その後に色々なイタズラ?エピソードがあるのは、お泊まり会ならではですよね!
なかなか寝付けない子もいたり、それなりにはしゃいだりしつつも、無事に朝を迎えました。

朝ごはんは、パン作りが得意な中学生にお願いしてハーブガーリックパン、豆乳クリームパン、丸パン3種を、前日に5時間かけて焼いてくれたものをみんなでいただきました。とっても美味しかったですよ!
お姉さんたちに憧れる女の子たち、目がハートになってました。

そして今回、初めての試みはみんなで映画を見たこと。
シュタイナー教育の場では珍しいことだと思いますが、私はずっと子どもたちと「風の谷のナウシカ」を一緒に見たいと思っていました。
ジブリ作品には名作が色々ありますが、その中でも自然との共生について、人間がとるべき態度を深い洞察のもとに描かれたこの作品は、後世に残っていってほしい作品だと思っています。
天気の悪かった時、体調崩した時、また小1から中3までが参加する幅広い年齢層が過ごすので、保険の意味も込めて用意していた映画でしたが、翌朝はしっかり雨が降ったのでみんなで見ることになりました。
私も、初めて子どもたちと一緒に映画を見る体験。
火と水と虫にたくさん触れてから、自然の中で見るナウシカ、子どもたちの心に沁みたようです。
見終えた子どもたちはナウシカのような表情になっていましたよ。

映画が終わると雨も上がっていて、スイカ割りを。
低学年から順番に学年の数だけ回ってから歩き出す。
スイカの前で鈴を鳴らし、誘導する役も人気があってかわりばんこに。
おじいちゃん先生のスイカは小さめですが、とても甘かったです。
最後の食事は、馴染みの蕎麦屋さんが出張してくださり、野外で十割の蕎麦を茹でて茹で上がった子からザルをもらって好きな場所で食べました。
子どもたち、こんなに蕎麦が好きだなんて!

最後はもう一度川に行きたいとのことで、みんなで足だけ水に入り、それから岸辺で終わりの集いを。
何が一番楽しかったか、のひとり一言は「川遊び!」が多かったですが、
「ぜんぶ!」と答える子も多くて嬉しかったです。
高学年女子は全員「女子部屋!」と答えていたのも、よほど楽しい時間を過ごしたのだと。。。

この間に、隙あらば始終虫取りの自然観察をしていた子どもたち。
もちろん、虫やヒルに刺されたり、川が冷たかったり、汗をたくさんかいたりと、楽しいことだけではなく、ちょっとの不便や辛抱が必要な場面も野外活動にはあります。
それも含めて、スマートな暮らしになれる現代っ子には生命感覚を活性化する大事な経験の場なのだと改めて思いました。
思いがけず、新たな場所での自然学校の始まりのようなお泊まり会でした。
テントからは音楽の授業で使っている鉄琴などが置いてあり、いつも誰かが叩いて、優しい音色が流れていました。
あの夢のような時空間を心の奥にしまって、夏休み明け、またいつもの暮らしに元気に戻っていってくれたらと思います。

(文・虹乃美稀子)
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