小さな声が聞こえるところ188「園の壁がピンクの理由」

 新年度が始まりました。
園の教室の壁は、この春休みの間に漆喰壁にリフォームしました。
築27年の教室の壁は、はじめは真っ白い壁紙でした。
それを保護者さん方と一緒に、透明水彩絵の具(シュトックマー社のにじみ絵用絵の具)でピンクに塗ったのは9年前。
とても気に入っていましたが、壁紙自体が汚れたり、破れたりしたところが出てきているのが気になっていました。そこで思い切って、壁紙を全部剥がして、漆喰壁にすることにしました。

どうして漆喰を選んだかというと、2014年に増設した奥部屋の「ひかりの部屋」やお庭の離れのお部屋は初めから漆喰壁にして、とても気持ちが良かったからです。

そして、今回リフォームした教室の壁には、漆喰に日本の伝統の赤い着色剤ベンガラを使いました。ベンガラは酸化鉄でできていて、朱に近い赤色を作ることができます。
色々配合を工夫して、シュタイナー園の教室らしいピンクの色を作ることができました。

世界中の多くのシュタイナー園の壁は、シュタイナーが「桃が咲くような色合い」と呼んだ、明るい薔薇色のようなピンクで塗られています。
それは、まだ「体外妊娠期間」とも言える7歳までの幼児たちが、母親の子宮の中に安らいでいた時に感じていた、厚い血液のベッドの色であり、完全には地上に降りてきていない子どもたちの魂を反映するような色です。

子ども部屋のしつらえも、同じような配慮があると子どもの生命力を環境から守り育てることができます。
もちろん、必ずピンクでなければならないわけではありません。常に同じ年代の子どもたちが過ごす幼稚園と違って、家庭においては子どもたちはどんどん成長していきますから。
でも、もし壁や天井の色を選べるのなら(もしくは変えられるのなら)、明るく温かな同じ色のパステルカラーで塗るのがおすすめです。それは部屋全体に統一感を与え、そこで過ごす子どもに安心感を与えます。

白い壁紙であれば、以前私たちがそうしたようににじみえに使う透明水彩絵の具で簡単に塗りかえることができます。
暖かなオレンジ色や、ラベンダー色など、好きな色に塗り替えて楽しんでらっしゃるお母さん方が少なからずいらっしゃいました。

この春、お部屋の壁を好きな色に塗り替えてみませんか。

(文・虹乃美稀子)

「小さな声が聞こえるところ」は新月・満月の更新です。
次回は4月17日新月🌑の更新です。   
 

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ABOUT

虹乃美稀子東仙台シュタイナー虹のこども園 園長
園長および幼稚園部担任他。
公立保育士として7年間保育所や児童相談所に勤務後、2000年に音楽発信ホーム「仙台ゆんた」を開き、アンプラグドのライブ企画など行う。
並行してシュタイナー幼児教育者養成コースに学び、南沢シュタイナー子ども園(東京都東久留米市)にて吉良創氏に師事。
08年仙台ゆんたに「虹のこども園」を開く。
民俗学とロックとにんじんを好む。1973年生まれ、射手座。

著書
『小さなおうちの12ヶ月』(河北新報出版センター)
『いちばん大事な「子育て」の順番』(青春出版社)